【経験者が比較】大人の女性の習い事に「柔術」が最適な理由|キックボクシングから転向した40代のリアルな本音

「パンチやキックで汗を流すのは爽快。でも、40代になって『一生続けられる趣味』かと言うと、少し不安がある…」
もしあなたが、キックボクシングやジムでのハードなトレーニング経験者なら、一度はそう感じたことがあるのではないでしょうか。

私自身、仕事帰りにジムでミットを打ち、仲間と一緒にスパーリングをする。そんな時間が大好きでした。ただ、40代に入ると少しずつ変わってくるものもあります。
若い頃と同じようには動けない現実、それに伴うケガの増加――。

そんなときに出会ったのが、ブラジリアン柔術でした。
結論からいうと、柔術は「大人の女性が長く楽しめる、知的で奥深い習い事」です。
この記事では、打撃系格闘技を経験した40代の視点から、なぜ今あえて柔術を選んだのか。キックボクシングとの違いは何か、女性の習い事としてどこに魅力があるのかをリアルにお伝えします。

この記事を書いた人

ヒラマルミヤビ

38歳から空手・キックボクシング・ムエタイ・柔術にチャレンジし、現在でも週4日のトレーニングを続けています。

自身の格闘技や子育て経験を活かした記事制作の他、福祉・インテリア・ビジネス全般のインタビュー記事も制作しています。

40代女性がキックボクシングから柔術へ転向した5つの理由

キックボクシングは、間違いなく楽しい競技です。
思い切り身体を動かせるし、ストレス発散にもなる。けれど、年齢を重ねるにつれて「楽しい」と「長く続けやすい」が、必ずしも同じではないと感じるようになりました。

40代で感じた「衝撃」への不安と限界

ミット打ちやスパーリングは、とても爽快です。けれどその一方で、打撃系にはどうしても“受ける衝撃”があります。特にスパーリングは、軽い衝撃でも、積み重なると身体への負担は小さくありません。
私もスパーリングが大好きなだけに、つい夢中になって、いつの間にかアザが増えていることが(笑)。

それに、40代になると、瞬発力や反応速度の変化も実感しやすくなります。以前は避けられた攻撃が避けきれない。動けるつもりでも、身体は少し遅れている。悲しいかな、そんなズレに気づく瞬間が増えてきました。

もちろん年齢を重ねても、性別関係なく強い人はたくさんいます。でもそれって、アマチュアの試合を重ねた人や元プロの人。正直そこまでできる人ってなかなかいないですよね。もちろん私もそうです。
だから自分の中で、「若さやスピード勝負だけではない世界を、そろそろ選びたい」と思うようになったんです。勢いだけではなく、もっと深く身体と向き合えるもの。その答えのひとつが柔術でした。

ブラジリアン柔術は「打撃なし」。怪我のリスクと安心感の違い

柔術にも怪我の可能性はあります。だから“絶対安全”とは言えません。
とはいえ、殴られる、蹴られるという打撃の痛みがないだけで、心理的なハードルはかなり下がりますよね。

さらに柔術には「タップ」という仕組みがあります。危ない、苦しい、これ以上は無理。
そう感じたら、相手やマットを軽く叩いて降参の意思を示せば、そこで止めてもらえる。無理をしない前提が、ルールの中に組み込まれているわけです。

また、格闘技で安全にスパーリングするには、体重差がなるべく少ない相手、もしくは、格段に上手い相手とスパーリングするのが重要なポイントです。
特に初心者や女性の場合、道場側もこういったポイントを考えて相手を組んでくれることがほとんど。大人の習い事として考えたとき、この安心感はかなり大きいですよね。

実際にやってみて分かった!柔術ならではの「大人の楽しみ方」

柔術を始めて驚いたのは、ただの運動ではなく、頭も使う面白さがあることでした。汗はしっかりかくのに、感覚としては“知的な遊び”に近い。ここが、打撃系とはまた違う魅力です。

反射神経よりも「知識とパズル」で戦う面白さ

キックボクシングは、瞬時の判断やスピード、運動神経がものをいう場面が多くあります。一方、柔術はもっと理詰め。相手の動きに対して、どの技を選ぶか。どの順番で崩して、どうつなげるか。まるで身体を使うチェスやパズルのよう。

正直最初は私も、何が起きているのか分からなくて、打撃で鍛えた筋力だけで動いていました(笑)。
でも、少しずつ動きがわかってくると、一気に面白くなるんです。勢い任せではなく、知識がある人が有利になる瞬間が多いからなんです。

私のように、年齢を重ねて「運動神経で勝負するのはしんどい」と感じ始めた人ほど、柔術の面白さにハマりやすいかもしれません。若さだけに頼らず、経験や理解が強さにつながる。そこに、大人が夢中になる理由があります。

終わりのない「技の習得」が知的好奇心を刺激する

柔術は技の種類が本当に多く、1000種類以上あるとも言われ、学んでも学んでも終わりが見えないといわれています。実は私もまだまだ経験が浅いので、覚えた技の種類は多くありません。また、昨日覚えた動きが、今日には別の形でつながっていくということも。

単純な反復だけではなく、「次はこれをできるようになりたい」と思える要素が尽きないので、飽きにくいのも特徴。毎回少しずつ賢くなっていくような感覚があります。

大人になると、新しいことを本気で学ぶ機会は意外と少ないですよね。だからこそ、柔術のように学びが終わらない世界はとても貴重。運動であり、趣味であり、知的な探求でもある。その奥深さが魅力でした。

レベルに合わせた試合ができて成功体験が得られる

打撃系の大会では、体重が合っていれば自分よりかなり若い選手と当たることもあります。もちろんそれも競技の面白さですが、年齢差が大きいと、体力やスピード差が大きく、なかなかハードルが高くなります。

その点、柔術は帯の色(熟練度)、体重、年齢、性別で細かくカテゴリーが分かれているのが基本。だから40代からでも挑戦しやすいんです。
例えば、30歳以上はマスタークラスになり、46歳であれば「マスター4(46〜50歳)」のカテゴリーで、近い年齢で対戦できるのが魅力。「46歳・白帯・女性・体重50㎏」だと「白帯・マスター4・ライトフェザー級」のクラスにエントリーできます。
※自分の年齢より若いカテゴリーであれば、どこでもエントリー可能。

こんなふうに初心者同士で試合ができる環境も整っていて、「とりあえず出てみる」がしやすいんです。
それに、試合に勝つことだけが目的ではありません。
出場を決める、練習を積む、1つ技を出せるようになる。その積み重ねが小さな成功体験になります。大人になるほど、こういう成功体験って少なくなりますよね。それが柔術では味わえるんです。

40代女性の美容・健康法として「柔術」が優れている点

柔術を始めて感じたのは、ただ体重を落とすだけではない身体の変化でした。見た目、姿勢、使う筋肉。表面的なダイエット以上の変化が起きやすい印象です。

有酸素だけじゃない。「インナーマッスル」が劇的に変わる

柔術は、相手の体重を支えたり、自分の姿勢を安定させたりする動きが多く、自然と体幹を使います。派手な筋トレをしている感覚はないのに、終わったあとは芯の部分がしっかり疲れている。そんな日が続きます。

私の場合は、背中や骨盤まわり、腹筋を意識しやすくなり、打撃だけをやっていた時よりも、見た目の印象まで変わってきました。
また、単純に柔術着(柔術衣)を着て動くと、本当に暑い!なので、消費カロリーも多く感じています。
単に痩せるというより、「身体の軸が整っていく」感覚。40代の女性にとって、これはかなりうれしい変化です。

スパーリングは全身運動&下半身の筋トレに

柔術のスパーリングでは、脚で相手をコントロールしたり、踏ん張ったり、押したり引いたりと、全身を使います。キックボクシングのようなステップとは違う形で、下半身や内ももの筋肉がしっかり刺激されます。

さらに、引く動作で背中、押す動作で胸や腕も使うため、全身のバランスがよく鍛えられるのも魅力。普段の生活ではなかなか使わない筋肉が目を覚ます感覚があります。
楽しく続けながら、身体づくりにもつながる。大人の女性にうれしいポイントですよね。

経験者が答える!女性が柔術を始める前の「気になる疑問」

興味はある。でも、実際に始めるとなると不安もある。ここでは、女性がとくに気にしやすいポイントを正直にお伝えします。

男性との密着は、打撃系経験者でも抵抗ある?

これは、正直あります。最初は「お~!なかなかの近さ!!」と戸惑いました。打撃系でも接近戦はありますが、柔術はそれよりずっと距離が近いからです。

ただ、不思議なもので、いざ練習が始まると「恥ずかしい」より「次どう動くか」で頭がいっぱいになります。気づけば、密着への違和感より攻防そのものに集中していることが多いんです。

衛生面が気になる人もいるかもしれませんが、柔術は清潔感を大切にする文化がかなり根付いています。大会ルールでも記載されているほどなんですよ。
道着を洗う、爪を切る、体を清潔に保つ。そうした基本が守られている道場なら、必要以上に心配しすぎなくて大丈夫。強い人ほど礼儀正しく、相手への配慮がある――これは格闘技全般に共通する魅力かもしれません。

体力はどれくらい必要?キックボクシングよりきつい?

結論からいえば、最初はきついです。しかも、キックボクシングとは違う種類のきつさがあります。打撃系は瞬発的に息が上がりやすい一方、柔術は全身の持久力や力の抜き方が求められます。

私も始めたばかりの頃は、「打撃よりしんどいかも!」と感じました。ただ、柔術は動き方が分かってくると、無駄な力みが減って一気に楽になります。

そしてもうひとつ大きいのが、自分のペースをつくりやすいこと。スパーリングをどんどんやっていく方が上達の基本ですが、休みたいときは無理をしない、相手を選ぶ、見学しながら学ぶ。そういった調整がしやすいので、体力に自信がない女性でも入りやすい世界です。最初から完璧に動ける人なんていません。そこは安心して大丈夫。

失敗しない道場選び!経験者視点のチェックリスト

柔術を楽しく続けられるかどうかは、道場選びでかなり変わります。設備や実績も大切ですが、最終的には「ここなら通いたい」と思えるかどうか。恋愛や就職と同じ。その感覚ってとっても大事なんです。

クラスの雰囲気と「大人の会員」の多さ

若い選手中心のガチガチなジムが悪いわけではありません。ただ、趣味として長く続けたいなら、社会人会員が多い道場のほうがなじみやすいことが多いです。
仕事終わりに通う人、健康維持のために続けている人、同じように大人から始めた人。そういう会員が多い場所は、空気感も落ち着いています。

また、見学や体験で確認したいのは、「雰囲気」。緊張感がありすぎないか、初心者が浮いていないか、自分が居心地よくいられそうか。ここ、かなり重要です。「なんかいいかも」と直感で思ったところは、それ当たってます!

通いやすい距離・駅からのアクセスは重要項目

どんなに良い道場でも、通うハードルが高いと続きません。これは本当に現実的な話です。電車を何本も乗り継ぐ、仕事帰りに遠回りになる、休日しか行けない。そうなると、ちょっと疲れた日には足が遠のきます。

長く続けるなら、家の近く、職場から行きやすい、駅から近い――そんな「行くまでがラク」な道場が一番。習い事は、気合いより動線です。
私も今通っている柔術の道場は、自宅から徒歩圏内。雨の日や疲れているときでも、「近いから行こう!」と思える距離です。

柔術は一回一回の積み重ねで上達していく競技なので、無理なく通えることが何より大切。アクセスの良さは、思っている以上に大事な判断軸です。

元プロや黒帯など上手い人がいる

初心者こそ、上手な人がいる環境を選びたいところです。指導者にしっかりした実績がある、黒帯が在籍している、女性や初心者への対応に慣れている。そうした道場は安心感があります。

技術をきちんと学べるのはもちろん、スパーリングでそういった相手に組んでもらえると、無理な動きで怪我をしにくいのも大きなメリット。

とくに女性が柔術を始めるなら、「怖くないか」「教え方が丁寧か」は絶対に見ておきたいポイント。見学時には、技術の高さだけでなく、人柄や教室全体の空気もチェックしておくのがおすすめです。

まとめ|柔術は40代から「一生遊べる」最高の習い事

キックボクシングには、打撃系ならではの爽快感があります。私もその魅力をたくさん味わってきました。けれど、長く深く付き合う趣味として考えたとき、柔術にはまた違う強さがあります。

年齢や体力だけで勝負しなくていいこと。知識や経験が積み上がること。無理をしすぎず、それでも夢中になれること。40代の女性にとって、柔術は単なる運動ではなく、新しい自分に出会える習い事です。

「もう若くないから」「今さら格闘技なんて」と思っているなら、むしろそのタイミングこそ始めどきかもしれません。
柔術は、40代からでも遅くない。むしろ、40代だからこそ面白い世界だと実感しています。

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