近年は子供の習い事というイメージだった剣道を大人から始める人が増えています。
社会人になり、運動不足の解消やストレス軽減、礼儀作法の習得に魅力を感じる人が増えていることが理由の一つです。
一方で、
「大人から剣道を始めても上達できるのか?」
「若い人ばかりで浮いてしまわないか?」
といった不安の声も少なくありません。
本記事では、剣道歴39年・剣道錬士七段の野川正人先生の監修のもと、
大人の剣道初心者が安心して、かつ最短で上達するための考え方と実践ポイントを体系的にまとめました。

記事の監修者

野川正人
・剣道歴39年
・剣道 錬士七段
一般企業の会社員をしながら、地元中学校の剣道部外部指導員・少年団の指導者として日々活動中。自身の稽古にも継続して取り組んでいる。
剣道の疑問を小中学生や初心者の人にもわかりやすく伝えようとメルマガ、note、ブログにて発信。
2021年に著書「28回も不合格でしたが、なにか?」を執筆し、Amazonにて発売中。
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B0BSBB8SJ2
大人の剣道初心者が増えている理由
大人になってから剣道を始める人は、確実に増えています。
その理由のひとつが、年齢に左右されにくい競技特性です。
剣道は、筋力やスピードよりも
- 基本動作
- 姿勢
- 間合い
- 心の在り方
といった積み重ねが評価される武道です。
そのため、大人から始めても十分に上達が可能です。
また、姿勢改善・集中力向上・ストレス発散といった効果も高く、
デスクワーク中心の社会人に支持されています。

社会人に選ばれる理由
社会人が剣道を選ぶ背景には、以下の特徴があります。
- 全身運動でストレス発散効果が高い
- 礼儀作法が身につき、人間性の成長にもつながる
- 年齢に関係なく同じ土俵で稽古できる
剣道は「競争」よりも「自分の上達度」を重視するため、大人初心者でも安心して始められる環境が整っているのです。
大人から始めても上達できる根拠
大人の初心者が上達しやすい理由は明確です。
- 理解力が高く、理論を整理して学べる
- 稽古の目的意識が明確
- 基本を軽視せず、丁寧に取り組める
剣道は「若さ」よりも「積み重ね」が結果に表れる武道です。

大人の剣道初心者が最初に知るべき基礎知識
剣道を始める際、大人だからこそ最初に知っておくべき基礎があります。
特に重要なのは、礼法・姿勢・構え・足さばきの4つです。
これらを理解してから稽古に入ることで、ケガを防ぎながら効率よく上達することができます。
礼法とマナーは最初に理解する
剣道において礼法は最重要と言っても過言ではありません。
礼は相手への敬意だけでなく、自分自身の心構えを整える意味もあります。
大人の剣道初心者にとって、礼法は「信頼して稽古に参加できるか」を決める大事な要素です。
稽古前後の礼、竹刀の扱い方、道場内の歩き方など、基本を理解しておくことで安心して稽古に参加できます。

基本の構えと姿勢
剣道の構えは「中段の構え」が基本です。
初心者は、次の点を意識すると習得しやすくなります。
- 背筋を伸ばす
- 顎を引く
- 竹刀の先を相手の喉元へ向ける
- 左手で自然に竹刀を引くように持つ
大人は姿勢が崩れやすいため、構えの理解は上達スピードに直結します。

初心者が最初に練習する足さばき
剣道の動作は、すべて足さばきが基礎です。
基本となるのは以下の動きです。
- 送り足(前進・後退の基本動作)
- 踏み込み足(打突時の動作)
※下がる動作も「送り足」が基本となります。
初心者の段階では、まず送り足と踏み込み足を丁寧に身につけることが重要です。
大人の剣道初心者が最短で上達する練習法
効率よく上達するためには、大人ならではの練習の工夫が必要です。
最初の3か月で身につけるべき技術
初心者の最初の3か月は最も重要です。
ここで身につけたいのは、
- 正しい素振り
- 踏み込みのタイミング
- 面打ちの基礎
- 声を出す習慣
特に素振りは剣道の基礎中の基礎で、毎日の積み重ねが確実な上達につながります。

社会人が無理なく続けるための稽古スケジュール
社会人の場合、週2回の稽古が理想です。
忙しい週は、家で素振りを10分行うだけでも効果があります。
無理をしない継続習慣が、大人初心者の上達において最も重要です。
大人がつまずきやすいポイントと解消法
大人の初心者が悩みやすいポイントは以下です。
- 体力不足
- 膝や腰の不安
- 気持ちで引いてしまう
これらは正しいフォーム、ストレッチ、理論の理解で大きく改善できます。
特に、踏み込みで膝が痛くなる人は角度と体重のかけ方を見直すことが有効です。
監修者が語る「剣道の魅力とつまずきやすいポイント」
剣道の最大の魅力とは?
剣道を通じて、年齢・職業を超えた多くの人と出会えることです。
未就学児から高齢者まで、普段の生活では関わらない人と自然につながれる。
これは剣道ならではの大きな魅力だと思います。
大人初心者が最もつまずきやすい点
大人の初心者が一番苦労するのは、
手と足のタイミング(気剣体の一致)です。
踏み込みと打突のタイミングが合わず、昇段審査で悩む方も多いですね。
剣道がもたらす大人の心身の変化
剣道に取り組むことで、仕事以外の目標ができ、
日々の生活が前向きになります。
また「我以外皆師」という考え方が身につき、
年齢や立場を超えて他者を尊敬できるようになります。
まとめ
大人からでも剣道は上達できます。
むしろ理解力が高く継続しやすい大人こそ、基礎を押さえれば強くなれます。
多くの人が抱える悩みは、正しい知識、継続習慣で確実に解消できます。
この記事を参考に、安心して剣道の世界へ踏み出してください。
よくある質問(FAQ)
大人から剣道を始めても昇段試験には十分合格できます。
初段であれば1〜2年ほどの継続稽古で取得する方が多く、年齢よりも基本の理解度・姿勢・礼法が評価されます。
継続すれば四段・五段まで進む大人の剣道人も珍しくありません。
剣道は全身を使って大きく声を出すため、ストレス発散効果が非常に高い武道です。
集中力が必要なため、稽古中は仕事のことを忘れて取り組めるのも大きなメリット。
精神の切り替えが上手くなると、多くの社会人が実感しています。
近年、女性の社会人剣道人口が増えています。
体力よりも技術や姿勢が重視されるため、女性にとっても続けやすい武道です。






