38歳・運動音痴の私が始めた空手の習い事。大人女性がハマる5つの理由

「もうすぐ40代。体型は崩れてきたし、体力もない。でも、黙々と走るランニングやジムは退屈で続かない…」 そんな私が38歳の時に選んだ習い事は、まさかの「空手」でした。

「空手なんて痛そうだし、怖い人が多そう…」実は私も最初はそう思っていました。初めて道場のドアを開けたときは、緊張で心臓が飛び出そうなほど(笑)。

しかし、始めてみてイメージは180度変わって…。 この記事では、運動経験ゼロの主婦だった私が、なぜ空手の沼にハマったのか。30代・40代の大人の女性にこそ、空手が「最強の習い事」である5つの理由を、実体験からお話しします。

この記事を書いた人

ヒラマルミヤビ

38歳から空手・キックボクシング・ムエタイ・柔術にチャレンジし、現在でも週4日のトレーニングを続けています。

自身の格闘技や子育て経験を活かした記事制作の他、福祉・インテリア・ビジネス全般のインタビュー記事も制作しています。

なぜ38歳で「空手」だったのか? 運動音痴な私のきっかけ

「なんか、パンツスタイルが似合わなくなってきたんじゃない?」グサリと刺さる同僚からの遠慮ない一言。

子どもも小学生になり、少し自分の時間ができてきた38歳は、気付くと、お尻が垂れ下がり、ポッコリお腹が気になる「おばちゃん体型」まっしぐら…。

これまで運動らしい運動の経験はなく、正直に言うと運動神経のいい方ではありません。運動しなくちゃ!と思ってスポーツジムを契約しても続かず、一人黙々と走るランニングは、もっと魅力を感じない。そんな私が、なぜ「空手」を始めたのか…

フィットネスジムにはない「凛とした型のカッコよさ」へ憧れて

実は、某有名フィットネスジムにも通ってみたんです。
しかし、ジムには、スパッツでおへそを出したスタイルの意識高い女性がたくさん!そんな場所で、おばちゃん体型の私が汗だくで筋トレなんて、もう羞恥心しかありませんでした。結果は、1ヶ月で退会。

テニスやバレーボールなどの球技系は、経験者か運動神経のいい人じゃないと無理ですよね? じゃあ、私にはどんな運動ができる!?とあきらめかけていた時、たまたまSNSで流れてきたのが、白い道着を着た女性が行っていた空手の「型」でした。

その時感じたのは、「強さ」よりも凛とした「美しさ」。猫背でパソコンを打っている私の姿とはまるで異なる立ち姿に、強い憧れを抱きました。「私もあんなふうになりたい」

38歳の私が空手を始める前に感じていた不安

凛とした美しさに憧れて…とは言え、最初は不安でいっぱいでした。
アラフォーで未経験でも大丈夫? 全然運動していないのについていけるかな? 私が最初に感じていた不安と、実際どうだったのかをお伝えします。

アラフォーで未経験者でも大丈夫?

「30代後半や40代で空手を始めるなんて、無謀じゃないかな?」「若い人や子どもばかりで、浮くんじゃないかな?」「練習についていけないんじゃないかな?」

もちろん私も最初は、そんな不安でいっぱいでした。でも、結論から言うと、「全く問題ありません!」。

実際に道場に入ってみて驚いたのは、大人になってから空手を始めた女性や男性が意外と多いということ。

私の通う道場には、ダイエット目的で40代から始めた女性や、子どもの習い事のつもりだったのが、いつの間にかご自身が通っていたという30代後半のご夫婦、子育てがひと段落してから始めた50代の女性もいらっしゃいます。

運動経験も体力もないからついていけるか不安

運動音痴の私の場合は、ここが一番のネックでした。

● チームプレーじゃないから、誰にも迷惑をかけない!
バレーボールやテニスなど、誰かとチームで行うスポーツは、自分がミスしたら仲間に迷惑がかかっちゃうかも…と尻込みしてしまいますが、空手は個人競技。運動音痴でも、体力がなくても、誰かの迷惑にはなりません!

● 意外と運動神経だけじゃない!
空手は、運動神経や感覚だけで行う武道ではなく、「理解力」も必要になってきます。体力勝負ではなく「体の使い方」を学ぶ武道だからこそ、運動経験ゼロの私でも、若い子に負けない美しい「型」を身につけることができました。

男性ばかりなんじゃない?

「道場の扉を開けると、汗だくの男性の気合の入った声が…」そんな光景を想像して「男性ばかりだと邪魔者扱いされるのでは?」と不安になっていた私。しかし、この不安も、実際に道場に入ってみると一気に払拭されました。

確かに一般クラスは、「7:3」や「6:4」くらいで男性の方が多いですが、私が見学に行ったどの道場でも女性が複数名いらっしゃって、休憩中は和やかに子育ての話などされていました。さらに最近は、私と同じように「SNSで女性空手家の演武を見て憧れた!」という人や、美容や健康のために空手を始める女性も増えています。

それに実際に通ってみて気付いた意外な事実があります。それは、男性陣が「紳士」であること。
空手は礼節を重んじる武道。長く続けている男性ほど、周りの人への気遣いができていて、女性に対してもとても親切です。経験のある強い人は力の抜き加減も上手なので、力任せに向かってくることはありません。

それでも男性がいることに不安がある人は、「フィットネスクラス」や「女性限定クラス」がある道場を探してみるのもいいですね。

普通の主婦がリアルに感じた空手の魅力5つを紹介

①ジムでは得られなかった「没頭感」と「ストレス発散」

ジムで筋トレやランニングしている最中って、意外と他のことを考えてしまったりしませんか?「今日の夕飯どうしよう?」「明日は会議があるから早めに出社しなくちゃ」なんて。

でも、空手は違いました。「押忍(おす)!」の挨拶で道場に入るところから、もう別世界。準備運動の段階から集中して取り組み、先生の号令に合わせて、身体の動きだけに全神経を集中させる時間は、今までに経験したことのない「没頭感」
没頭しすぎて、あっという間に1時間の練習が終わってしまうこともしばしばです。

そして何より、物を殴る蹴るという、日常生活ではありえない行為が大きな「ストレス発散」に。
先生や先輩方が持ってくれたミットを思いっきり殴り、思いっきり蹴る!
上手くできたときに、

「パーン!」

という音が道場中に響き渡ったときの爽快感は、もう全女性に経験してほしいくらいの感覚です。
家庭のあれこれや仕事のあれこれも、その瞬間に吹き飛んでいきますよ。もう走るだけ、筋トレだけのジムには戻れないな!そう感じた瞬間でもありました。

②お尻が上がった!ダイエットにもなった!!

空手を習い始めて数ヵ月経ったころ、職場の同僚から「あれ?お尻の位置が高くなったんじゃい!?」と嬉しい言葉をもらいました。

そう!空手を週1〜2回継続していると、だらけていた下半身に適度な筋肉がつき、ヒップアップしたんです。

さらに、空手の基本練習では、人体の中でもひときわ大きな筋肉、大腿四頭筋(太ももの前側の筋肉)を使うことが多く、自然と基礎代謝が上がってきました。
つまり、空手をする前よりも痩せやすい体になったということ。以前は、食べたら食べた分だけ体重に反映していましたが、今では少々食べ過ぎても、少し体を動かせば燃焼されるベースが出来上がりました。

③家庭や職場と違う「自分を肯定できる場所」

年齢を重ねれば重ねるほど、「褒められる」ことって減ってきませんか?
仕事や家事はできて当たり前。職場でも、後輩や部下を褒めたり、アドバイスしたりするけど、自分は褒められないという人も多いんじゃないですか?

でも、道場では年齢性別、家庭や職場での立場も関係なく、みんな一人の練習生。
「先週よりも蹴りの精度が高くなりましたね」「体のバランスが良くなりましたね!」

先生や先輩から、そんな言葉をかけてもらうと、「もっと上手くなりたい!」と、忙しさの中でどこかに忘れてきた向上心やポジティブな思いがふつふつと湧いてきました。

大人になってから誰かに認められる。この体験が、すり減っていた「自己肯定感」を大きく回復させてくれます。

そして、何よりモチベーションが上がるのが、頑張れば頑張った分、「帯(おび)の色」が変わるという評価システム。
空手には昇級審査があり、合格すると帯の色が変わってきます。例えば、最初は白。そして、オレンジ、青、黄色…といったふうに各流派で色は違いますが、段階的に自分の努力が認められ、一歩一歩ステップアップしていることを体験できます。

あわせて読みたい
「大人に人気の武道5選|運動不足解消・ストレス発散におすすめの習い事」

④サウナよりも「整う」

最近は「ととのう」ためにサウナに通っている方も多いですよね。私も銭湯やサウナが好きなのですが、空手を始めてからは「道場の方が断然整う!」と感じるようになりました。
サウナの「ととのう」とは、サウナ・水風呂・外気浴を繰り返すことで、交感神経と副交感神経を強制的にリセットして生まれる状態のこと。

対して空手は、自ら身体を動かし、精神を集中することで得られるリセット

空手の稽古の前後では、必ず全員で正座をして目を閉じる「黙想(もくそう)」を行います。稽古前には集中力を高め、稽古後は心を落ち着かせた「静」の状態に整えていく。汗だくで身体を動かした後、この切り替えが、日頃スマホやパソコンの使用で疲れた脳をスッキリさせてくれます。
先生の「やめ!」の号令で目を開けた瞬間、頭の中も完全にクリア。サウナの水風呂上がりを超える爽快感ですよ。

⑤護身術にも!動じない自信がつく

「護身術」と書くと、華奢な女性が大男をエイヤ!と倒してしまうような技術を思い浮かべるかもしれませんが、もちろん数年稽古をしただけで、そんなことができるわけではありません。

ただ、空手を習ってから、いざというときにも動じない冷静さを身につけることができました。
最大の護身は、戦わずして勝つこと。

先生からも、もし危険な目に遭ったら、「決して戦おうとせず、稽古を思い出して、冷静に逃げ道を探しなさい」と教わっています。
空手の基本の技では、身を守る術として「金的蹴り」や「目つぶし」も学びますが、それらは「自分はこういった技術を使える」という「精神的なお守り」
それがあるだけで、落ち着きを保つことができるようになりました。

実は、空手を習うまでは、駅や街中で体当たりしてくる、いわゆる「ぶつかりおじさん」の被害に遭ったこともありました。
しかし、空手を習ってからは、全くそういったトラブルがなくなったんです。
つまり、相手が私のことを「弱そうな人間だ」と判断しなくなったということ。それだけでも十分防犯になったと実感しています。

「痛い?」「浮かない?」空手初心者のリアルな疑問に答えます

「空手には興味があるけど、やっぱり怖い…」 ここまで読んでも、まだ心のどこかにブレーキがかかっていませんか?
分かります。私も入会前はGoogleで「空手 女性 痛い」「空手 おばさん 恥ずかしい」なんて検索ワードばかり叩いていましたから(笑)。
武道の道場なんて、普通の生活をしていたら未知の世界。不安になって当たり前です。 ここでは、私が初心者の頃に抱いていた不安と、実際に道場に通ってみて分かった「真実」を、忖度なしのQ&A形式でお話しします。

Q.40代から始めても遅くないですか?

A. 全く、1ミリも遅くありません。むしろ「今」が適齢期です。

これ、本当に声を大にして言いたいです。 私が道場に入門したのは38歳でしたが、道場を見渡すと、私よりも年上の「白帯(初心者)」の方がたくさんいらっしゃいました。

40代で「運動不足解消」のために始めたママさんや、子育てが落ち着いた50代からスタートして、なんと60代で黒帯を取得した女性もいます。

空手の良いところは、バレーボールやバスケットのような「若さとスピードが全てのスポーツ」ではないことです。 「昨日の自分より、どれだけ上手くなったか」 競う相手は常に自分自身。だから、何歳から始めても自分のペースで成長できるんです。

体が硬くても、体力がなくても大丈夫。 「もう歳だから…」なんて言わず、人生経験を積んだ今だからこそ楽しめる、奥深い身体の使い方を味わってみてください。

Q.アザができたり、痛かったりしませんか?

A. 「美容・健康目的」のクラスがあれば安心

正直に言いますね。もしあなたが「選手として大会に出たい!」「ガチの組手(戦い)をやりたい!」と望むなら、アザの一つや二つは覚悟が必要です(それはそれで勲章なのですが!笑)。

でも、組手を行わない「型」だけのクラスや「フィットネス空手」のクラスであれば、人と激しくぶつかり合うことはないので、アザができる確率は少なくなります。

私も入会時に、先生にこう伝えました。 「仕事もあるので、顔や腕・足にアザを作りたくありません。健康目的でやりたいです」

そう伝えておけば、ミット打ち(打撃用のクッションを叩く・蹴る練習)や、型(一人で行う演武)の稽古をメインに参加させてもらいました。
また、組手の練習をする際も、初心者は手足に分厚いサポーター(防具)、女性は胴にも剣道のような防具を着けさせてもらえるので、痛みも少なくて済みます。相手をしてくれる先輩たちも、きちんと力を抜く技術を身に付けているので安心ですよ。それでも痛いときには、我慢せずに「痛いです!」と伝えていました(笑)。

「痛いのは嫌!」と最初にちゃんと伝えれば、道場側もしっかり配慮してくれますし、それを昭和のような精神論で突っぱねてくるような道場であれば、入門を控えたほうが無難ですね。

失敗しない!女性のための「道場選び」3つのポイント

「空手を始めたい!」という気持ちが固まっても、ここだけは慎重になってください。 それは、「どこの道場に通うか」です。

一言に空手道場と言っても、ストイックに強さを求める「ガチ道場」から、ダイエットや健康維持を目的とした「アットホームな教室」まで、その雰囲気は千差万別。 選び方を間違えると、「怖くて通えなくなった…」なんてことになりかねません。

実を言うと、私も一度失敗しています…。その経験を経て分かった、大人の女性が絶対にチェックすべき3つのポイントを伝授します。

①更衣室の有無や清潔さ

これはもう、最重要項目です(笑)。 学生時代の部室のような「汗臭い・汚い」環境だと、私たち大人の女性は通うだけでストレスになってしまいます。正直、稽古中はどうしても汗臭くなってしまいますが、それはみんなお互い様。それ以外も常に汗臭いような環境だと、衛生面が気になりますよね。

見学や体験に行った際は、必ず以下の3点をチェックしてください。

✔ 男女別の更衣室は完備されているか?(カーテンで仕切っただけ、はNG!)
✔ トイレも男女別になっているか?
✔ 道場内の匂いは気にならないか?

最近は、シャワールーム完備や、パウダールームのように綺麗な更衣室を用意している道場も増えています。 「毎週通いたくなる場所か?」という視点で、衛生面はシビアに見極めましょう。

②女性会員や女性指導者の有無

「女性歓迎」と書いてあっても、実際に行ってみたら女性は私ひとり…なんて状況は、初心者にはハードルが高すぎます。

ホームページの稽古風景の写真やブログ、SNSなどをチェックして、同世代の女性が楽しそうに稽古している姿があるか確認しましょう。
それでも女性の写真が「サクラ」の場合や、たまたま参加人数が多かった時に撮影したものである可能性も。実際に見学に行った際に、女性会員さんの有無をチェックしたり、指導者に人数を聞いてみることをおすすめします。

また、「女性指導員」が在籍している道場であれば安心度高め。
女性ならではの身体の悩みや、女性の筋力に合わせた体の使い方を理解してくれる先生がいる安心感は絶大です。 「今日は女性の先生の日だから行こう」と思えることが、継続の大きな助けになります。

③道場の雰囲気

最後はやっぱり「道場の雰囲気」です。こればかりは、ネットの口コミだけでは分かりません。

✔ 先生は笑顔で話してくれるか?(威圧的ではないか?)
✔ 休憩時間や稽古の前後、生徒さん同士の会話の有無
✔ 精神論が飛び交う体育会系か、和気あいあいとしたアットホーム系か?

私の場合、最初に見学に行ったのは、「自宅に近い」という基準で決めた道場。見学に行くと、昭和のガチガチの体育会系で、「これはついていけない!」と慌てて入門を取り止めました(苦笑)。

その後、3つの道場で見学と体験レッスンに参加。その中の一つの道場に入門を決めたのですが、その理由は、先生がとても褒め上手だったから(笑)! 先輩たちも「初めて? 帯の結び方教えるね!」とすぐに声をかけてくれたことが決め手になりました。
百聞は一見に如かず。 まずは「見学」だけでもOKという道場が多いので、近所の道場の空気を肌で感じに行ってみてください。

まとめ:迷っているなら、一度「見学」だけでも行ってほしい

38歳、まともな運動経験ゼロ、体力なし。 そんな私が「空手」という未知の世界に飛び込んで、早数年。
正直、始める前は期待だけでなく、不安もいっぱいでした。 「痛いんじゃないか」「浮くんじゃないか」「続かないんじゃないか」…。

でも今は、こう思っています。「あの時、勇気を出して道場の扉を叩いて本当によかった!」。

だらしない背中や下半身は引き締まり、仕事と家事でイライラもやもやしていた心はスッキリ整いました。さらに、身体の基礎ができたことから他のスポーツも楽しめるようになり、身体を動かす機会が断然増えました。子どもたちからは、「ママは他のお母さんたちより若く見えるよ!」と言ってもらえるように(笑)。

以前は、年齢を重ねることが「劣化」につながると考えていましたが、今は空手のおかげで「進化」に変えられると実感しています。空手は、そんな一生モノの習い事。

もし今、あなたがこの記事を読んで少しでも「やってみたい」と思ったなら。 まずは近くの道場をスマホで検索してみてください。 そして、勇気を出して体験レッスンの予約ボタンをポチッと押してみましょう。
きっと新しい自分、そして新しい世界に出会えるはずです。

関連記事

  1. 空手道の組み手について徹底解説!最新のルールも空手経験者が紹介!

  2. 千葉市でおすすめの空手道場8選|初心者から上級者まで対応

  3. 北海道札幌市のおすすめ空手道場8選【2025年】

  1. 38歳・運動音痴の私が始めた空手の習い事。大人女性…

  2. 大人の剣道初心者が最短で上達するポイント|剣道錬…

  3. 【元学生チャンピオン監修】日本拳法とは?歴史・技…

  1. 【道場紀行】養神館合気道アカデミー

  2. 【道場紀行】無外流居合兵道 眞傳會

  3. 【道場紀行】武伝塾

  4. 【道場紀行】CHAMP空手道場

  5. 【道場紀行】東雲剣友会

武道コラムカテゴリー
Facebook