東京オリンピックで競技に採用され、注目度が高まった空手。
SNSでも「美人空手家」などのタイトルを付けた投稿をよく見かけるようになりました。
わたしは小学生のころから大人になった現在まで極真空手を習っているので、空手に注目が集まっているのがすごく嬉しいです!
空手は大会で成績を残すのを目標に稽古を積むのも楽しいですし、趣味やダイエットの目的で始めるのにもとてもおすすめです。
この記事では、空手の魅力を紹介していきたいと思います。
空手ってどんな武道?
まずは空手という武道について、歴史や競技としての種類などを詳しく紹介していきます。
空手の歴史
空手は琉球王国発祥の打撃技を中心に戦う武道です。
長い間秘伝として扱われてきて、1990年初頭に沖縄に広まり、その後本土に上陸したと言われているそうです。
東京で行われた第一次体育博覧会にて型の演舞が披露されたことがきっかけで知名度が上がり、日本各地で発展していきます。
空手の特徴でもありますが、他の武道と比べると空手は、たくさんの流派に分裂した武道なのです。
後で解説しますが、大きく分けると伝統派と呼ばれる寸止め空手と、極真やフルコンタクトと言われる当てる空手です。
それぞれの流派によって創始者の思想も異なるので、道場を選ぶ際に参考にしてみるのも良いかもしれません。
伝統派空手とフルコンタクト空手
伝統派空手とは、空手の発祥地、沖縄での空手の伝統を大切にしている空手で、オリンピック競技に採用されています。
後で紹介しますが、型と組手という二種類の競技があり、組手が寸止めなのが特徴的です。
攻撃が当たる直前で技を寸止めし、故意的に当ててしまった場合は反則となります。
フルコンタクト空手というのは、実際に攻撃を当てて戦う空手です。
顔面に蹴りが当たって倒れたり、腹を殴られて効かされたりと、痛い思いもたくさんしますが、いかにも空手という感じでかっこいいです。
それぞれに異なった良さがあり、実際に動画を見たり、近所の道場を見学してみて、自分の気に入る方を始めるのがおすすめです。
型と組手
競技としての空手は二種目に分かれており、「型」と「組手」があります。
型は何人もの敵と戦うことを想定しながら技を繰り出し演舞をする競技で、技の正確さや気迫を競い合います。
特に伝統派空手の型種目は、素早い動きと気合の入った声出しが大変迫力があり、見ていて圧巻されてしまいます。
組手の方は、決められたルールの中で実際に戦う競技です。
フルコンタクト空手では、素人目から見るとど突き合いに見えてしまうこともありますが、実際には高度な駆け引きや戦略が組み込まれた奥の深い競技です。
実際に相手を目の前にしながら技を組み立て戦うところがとても楽しく魅力的です。
空手が大人の女性の習い事におすすめな理由5つ
空手は大人の習い事にとってもおすすめです。
大人になってから習い事を始めるのは心配事がたくさんあるかもしれませんが、それ以上に魅力的な部分がたくさんあります!
空手が大人の女性の習い事におすすめな理由を紹介します。
理由1:平和を愛する武道である
空手には、「人を倒す強さを身に着ける武道」といったイメージがあると思いますが、実は空手は平和を愛する武道です。
空手には「空手に先手なし」「人に打たれず、人に打たず、事なきをもととするなり」という言葉があります。
前者は、自分からは絶対に手を出さないという固い決意が込められた言葉であり、型も全て受けから始まります。
後者は、何も争いが起きないことが一番良いという考えの言葉です。
このように空手では、争いを起こさない能力を高めていくことが本当の強さと考えられています。
これは空手という武道の魅力だなと思います。
理由2:全身ダイエット効果が高い
空手の稽古は全身を使った有酸素運動なため、ダイエット効果がすごく高いです。
武道の稽古は厳しい印象があるかと思います。
もちろん厳しいですが、指導者側も一人一人をしっかり観察して、個人の実力や体力に合わせて練習内容を調節してくれるところが多いです。
心配な場合は入門前に確認をとるのも良いかもしれません。
また、稽古の中では筋トレやストレッチもあるため、身体がしなやかに強くなり、基礎代謝が上がり、綺麗を作る痩せ体質になれます!
「練習を積んでいくうちに体格が良くなってしまうかも?」という心配があるかもしれませんが、普通に練習しているだけではそのような筋肉の付き方はしないので、全く心配いらないです。
理由3:精神的にも強くなれる
フルコンタクトではもちろん、伝統派でも、練習中に技が当たって痛い思いをすることがあります。
これを聞くと心配になってしまうかもしれませんが、痛い思いをするのは悪いことばかりではありません。
人に殴られたら、蹴られたら、どんなふうに身体が痛むか知ることによって、人にやさしくできるようになります。
また、稽古中にそういった苦しい思いをし、何度も乗り越えていくことによって自分に自信が付き、自己肯定感が高まります。
自己肯定感が上がると、小さなことで動揺しにくくなりますし、日常生活でも辛く悩むことが減るので本当におすすめです。
理由4:姿勢が良くなる
空手に限った話ではないですが、スポーツを始めたときはまずは基本姿勢を身に着けます。
空手にはたくさんの立ち方があります。
そのすべてが背筋がピンと伸びた美しい姿勢からなるものです。
基本稽古や型の練習では、常にその背筋を伸ばした立ち方を保って技を出し続けます。
組手では一見姿勢が崩れることがあるように見えるかと思いますが、技一つ一つの間に基本姿勢に戻ります。
稽古を重ねていくうちに、空手をしている間だけではなく、日常生活でも美しい姿勢が保てるようになります。
理由5:武道の精神が学べる
ダイエットやストレス発散を目的として、格闘技を始める女性が最近増えています。
もちろんどちらも素敵ですが、空手では武道の精神が学べるのが利点だと思っています。
先にお話しした空手の言葉「空手に先手なし」「人に打たれず、人に打たず、事なきをもととするなり」のように、武道の考え方は人生においても役立つ考え方がたくさんあります。
また武道は日本の文化でもあります。
自分の国の文化を知るのは大変素敵なことだとわたしは思っています。
わたしは小学生から空手を始めたため、武道の精神が当たり前の考え方のように感じていましたが、触れたことがない人にとっては新鮮な考え方ばかりで驚くかもしれません。
武道には堅苦しかったり、少し怖いイメージがあったりするかもしれませんが、わたしは武道の精神がこれからも大切にされていったらいいなと思っています。
まとめ
大人の習い事におすすめな空手について紹介しました。
わたし自身、小学生の頃から空手を続けてきて本当に良かったと思います。
空手にはたくさんの魅力があるため、それが伝わっていたら嬉しいです。
興味を持っていただけた方は、是非お近くの道場にまずは見学に行ってみてください!