大人の習い事としておすすめの合気道。習うことのメリットやどのような武道かを詳しく解説

『合気道』は武道の中でもスマートでかっこいいイメージがありますよね。
大人になって自分が自由に使える時間やお金に余裕が出てきて、合気道に興味が湧いている方もいるのではないでしょうか。
しかし、大人になってから新しいことに挑戦するのは勇気がいることですし、臆病になってしまいますよね。
この記事では、合気道がどんな武道か詳しく解説し、合気道を習うメリットも紹介します!
合気道を始めたいあなたの背中を押す記事となっているので、ぜひ最後まで読んでいってください。

合気道ってどんな武道?

合気道は試合をせず、自分の心身の鍛錬のみを目的とした武道であり、一番大きな特徴は「自分からは攻撃せず、相手からの攻撃の力を利用して相手を抑える」という点です。
文字通り「相手と気を合わせて」技を返したり、相手を抑え込んだりします。
他の武道は自分から技をかけることの方が多く、「先手必勝」という言葉があるようにそれが良しとされています。
(※もちろん他の武道もただの暴力というわけではありません)
まずはそんな合気道について紹介していきます。

合気道の歴史

合気道の創始者は日本の和歌山県出身の『植芝盛平』さん。
植芝先生は1883年に生まれ、1969年に亡くなられているので、実は合気道は新しい武道なんです。
植芝先生は幼いころは病弱で大人しい子どもだったため、大人になるにつれて強くなるためにさまざまな武道を学んでいきます。
その学びの中から、自分の武道『合気道』を創ったのです。

合気道は己の鍛錬のみを目的とした武道です。
相手の攻撃の力を利用して、相手の技を捌いたり抑え込みます。
相手を傷つけることなく制することが可能な武道なのです。
それまでに日本にあった武道はとにかく厳しく体と心を鍛えるものが多かったのですが、合気道は特に「精神性」を重視しており、試合がないため他人と競い合うこともありません。
演舞はありますが、他人と戦う試合がないのです。
そのため競技化されておらず、自己鍛錬のみが目的とされている現代的な武道と言えるでしょう。

どんな稽古をするの?

合気道の稽古は「受け(技を仕掛けて、返しの技を受ける側)」と「取り(攻撃を捌いて技をかける側)」に分かれて、役を交代しながら反復練習をして心と身体を鍛えます。
また、稽古前にはストレッチなどと併せて受け身も反復練習します。
床に転がされて、起き上がるをひたすら繰り返すのです。
合気道の目的は「自己鍛錬」ですので、こうした基本的な動きをコツコツ繰り返し鍛錬を積むことで、自分を鍛えていきます。

年齢層や男女比は?

先ほども紹介しましたが、合気道には試合がありません。
稽古も自己鍛錬のみを目的としています。
そのため、力に自信のない女性でも、体力に自信がないお年寄りでも、だれでも気軽に始めることができるのです。
武道では男女比が大体8:2程度で男性が多いのですが、合気道の男女比は7:3で、他の武道と比べると女性が多い武道と言えるでしょう。
実習者に関しても、男性:女性=3:1になっているそうです。
また実習者は18歳から40代の年齢層の比率が高く、他の武道と比べると年齢層が高いです。
合気道は自然な動きを基にしているため、無理なく戦い、相手の力を利用して技をしかけるため筋力も必要ないのです。

合気道を習うメリット

次に合気道を習うメリットを紹介します。

健康に良い

まず、合気道の稽古は上記のようにひたすら反復練習をするものが多いです。
左右バランスよく体を鍛えながら有酸素運動ができます。
そのためかなりのダイエット効果が期待できますし、稽古前のストレッチにより身体の柔軟性が高まり、普段の身体の不調も少なくなります。
大人になってくると、見た目は痩せていても体脂肪率が高い「隠れ肥満」にもなりやすくなりますし、定期的に無理ない運動を続けることは健康にとても大事です。
運動をする習慣がない人にとってははじめはきついかもしれませんが、続けるにつれて身体も強くなり運動により免疫力もあがるので、とても大きなメリットです。

費用が他武道と比べて安い

実は合気道は、他の武道と比べて始める際に必要な費用がお手軽なのです。
一般的に武道を始める際は、入会費・月謝を支払い、その他道着代やサポーター代、武器代などがかかってきます。
合気道を始めるのに必要なのは道着のみなので、そろえるものが少ないです。
初期費用の高さは、何かに挑戦するうえで大きなハードルになってしまいますが、合気道は気軽に始めることができそうです!

怪我をしにくくなる

合気道の稽古では、ひたすら反復練習を繰り返すためバランスよく身体を鍛えることができ、稽古前後のストレッチにより柔軟性も高まります。
そのため身体の不調が減り、怪我をしにくくなります。
大人になるとちょっとしたことで怪我をしたり、身体の不調が現れたりしますが、それが減るのはありがたいですよね!
また、合気道では無理に力を入れたり、相手と殴り合ったりということもないので、稽古中に怪我をすることも少ないんです!
他の武道は稽古中の怪我をしやすいものが多いため、稽古中にも怪我がしにくく体を鍛えられて、普段の怪我をしにくくなるのは嬉しいポイントです。

心を鍛えることができる

合気道の稽古の一番の目的は「精神を鍛えること」です。
合気道は他の武道と比べて怪我をしにくかったり、力が必要なかったりしますが、やっぱり苦しいこともたくさんあり、決して楽なものではありません。
しかし、だからこそ、その一回一回を乗り越えたことが自信になります!
自分に自信があるというのは想像以上に心と身体の健康に良く、普段の生活が快適になります。
大人になってから仕事以外のことで何か打ち込めるものを見つけられるのは、とっても素敵なことですよね!

自分と向き合うことができる

先ほどから紹介していますが、合気道の稽古は反復練習を積み重ねていきます。
相手はもちろんいますが、相手を倒すことを目的としていないため、稽古の間は自分と向き合う時間になります。
稽古の時間のライバルは他人ではなく昨日までの自分です。
日常生活を送っていく中で、意外にも自分と向き合う時間は取れないものです。
そのため、合気道の稽古のように強制的に自分と向き合う時間をつくることはストレス発散になりおすすめです。

姿勢が良くなり、美しくしなやかな身体になる

合気道以外の武道にも言えることですが、稽古をしている中で姿勢がよくなり、健康的な体つきになります。
武道の基本姿勢は背筋をピンと伸びた美しいものが多く、他の武道でも強い選手は普段から姿勢が良い人が大変多いです。
姿勢が良いとそれだけで自信があるように見えますし、美しく見えるんです。
人の第一印象は見た目で決まると言われており、その見た目のうちに姿勢も大きく関わっています。
美しい姿勢を自然に身に着けられる稽古ができるのは大きなメリットと言えるでしょう!

まとめ

今回の記事では、合気道がどんな武道なのかを解説し、習うメリットを紹介しました。
大人になってから新しいことに挑戦するのは勇気がいることですが、みなさんの背中を少しでも押せていたら嬉しいです。
合気道に興味を持ってくださった方はぜひ近所の道場を見学しに行ってみてくださいね。

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